好調な業績を支えるITと防衛事業
NECが発表した2027年3月期第2四半期累計(4〜9月)の連結決算は、売上高が前年同期比11.7%増の1兆7538億円、純利益が59.9%増の1164億円と大幅な増収増益を記録しました。好調の背景には、企業のデジタル投資に伴うITサービス事業の伸長や、政府の防衛力強化を追い風とした航空宇宙・防衛事業の成長があります。また、5月に連結化した米ソフトウェア企業のCSGシステムズ・インターナショナルによる効果や、海底通信ケーブル事業の黒字転換も業績を押し上げる要因となりました。
通期予想の上方修正と株価の反応
同社は好調な業績を受け、通期の業績予想を上方修正しました。売上高を3兆7400億円に引き上げ、Non-GAAP営業利益も4600億円へと増額しています。しかし、市場の反応は厳しく、株価は大幅安となりました。これは、直近の第2四半期(7〜9月)の営業利益が前年同期比5.1%増に留まったことが影響しています。累計期間での高い成長率に対し、足元の伸び率に「物足りなさ」を感じた投資家による売りが優勢となったことが、株価の下落を招いた要因と見られています。
まとめ
NECはITや防衛事業の好調により、中間決算での大幅増益と通期予想の上方修正を実現しました。一方で、直近四半期の利益成長率が投資家の期待に届かなかったことから、株価は下落しています。事業の成長性は維持されているものの、市場の評価と業績のギャップが浮き彫りとなった形です。
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