事件の概要
当時16歳だった「るなさん」(仮名)は、兵庫県内の障害者支援施設で勤務中に、利用者のトラブルを制止した際、暴行の疑いで逮捕されました。その後、18日間にわたる身体拘束と勾留を経て、不起訴処分となりましたが、急性ストレス障害などを発症し、食事も困難な状態が続きました。釈放から約半年後の昨年12月、低栄養状態により16歳で亡くなりました。

当時16歳だった「るなさん」(仮名)は、兵庫県内の障害者支援施設で勤務中に、利用者のトラブルを制止した際、暴行の疑いで逮捕されました。その後、18日間にわたる身体拘束と勾留を経て、不起訴処分となりましたが、急性ストレス障害などを発症し、食事も困難な状態が続きました。釈放から約半年後の昨年12月、低栄養状態により16歳で亡くなりました。
るなさんの母親は、逮捕や勾留、取り調べにおける違法な捜査が娘の死を招いたとして、国(検察)と兵庫県(警察)に対し、約1億1000万円の損害賠償を求めて提訴しました。2026年10月21日、神戸地方裁判所で第一回口頭弁論が開かれ、母親は意見陳述で「娘の無実を証明します」と涙ながらに訴えました。
一方、国と兵庫県は、警察官による捜査および留置施設での対応に国家賠償法上の違法性はないと主張し、請求の棄却を求めています。県警幹部は「警察官による捜査及び、留置施設における対応に国家賠償法上の違法はないと判断し、請求の棄却を求めた」とコメントしており、全面的な対決姿勢を示しています。
この裁判は、16歳という若さで逮捕・勾留後に衰弱死した少女の、遺族による国と地方自治体への損害賠償請求訴訟であり、捜査の適正性や身体拘束の妥当性が争点となります。母親は「誰一人傷つけることのない裁判にしてもらいたい」と切に願っています。 国と県が争う姿勢を示す中、今後の裁判の行方が注目されます。