「ルフィ」事件、最高裁が上告を棄却
「ルフィ」と名乗る特殊詐欺グループの指示により行われた広域強盗事件のうち、東京都狛江市で90歳の女性が死亡した事件の実行役、野村広之被告(55)に対し、最高裁が決定を下しました。最高裁第三小法廷(平木正洋裁判長)は8日付で、被告側の上告を棄却。これにより、被告を無期懲役とした一審・東京地裁立川支部および二審・東京高裁の判決が確定しました。この事件は、一連の強盗事件の中で唯一死者が出たものであり、社会に大きな衝撃を与えた事件として注目されてきました。被告側は一貫して暴行を否定していましたが、最高裁は上告できる憲法違反などがないと判断しました。
事件の凄惨な内容と裁判の経緯
事件の概要について、一審判決によれば、被告は2023年1月、指示役らと共謀して宅配業者を装い、東京都狛江市の民家に侵入しました。住人の女性(当時90)に対し、バールで複数回殴るなどの暴行を加え、死に至らしめた上で、計約58万円相当の腕時計3点を奪ったとされています。被告側は公判において「暴行は一切していない」と主張していましたが、裁判所は、被告が暴行した様子を具体的に説明した共犯者の供述などを踏まえ、被告が暴行を行ったと認定しました。女性の死に直結する重大な責任があるとされ、一審および二審ともに無期懲役の判決を下していました。
まとめ
今回の最高裁の決定により、狛江の強盗致死事件における実行役の刑が確定しました。この「ルフィ」事件に関連する一連の強盗事件では、他にも複数の被告が起訴されており、無期懲役や懲役20年、あるいは少年被告への懲役23年といった判決が出ています。指示役による遠隔での指示から始まった一連の犯罪は、多くの被害者を生み出し、社会問題として厳しく問われてきました。今回の判決確定は、実行役として直接的に命を奪う行為に関与した者に対し、司法が非常に重い責任を認めた形となります。
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