セクション1
大腸がんは、現在日本において男女ともに罹患数、死亡数が上位を占める深刻な疾患です。2023年には約15万4千人が新たに大腸がんと診断され、2022年の統計ではがん死亡数全体で肺がんに次ぐ第2位であり、女性においては最も割合が高いがんとされています。この増加の背景には、肉類や脂肪の多い食事が増えた「食の欧米化」に加え、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒といった生活習慣の変化が大きく影響していると考えられています。また、近親者に大腸がんの既往がある場合の遺伝的要因もリスクを高めます。
大腸がんは、現在日本において男女ともに罹患数、死亡数が上位を占める深刻な疾患です。2023年には約15万4千人が新たに大腸がんと診断され、2022年の統計ではがん死亡数全体で肺がんに次ぐ第2位であり、女性においては最も割合が高いがんとされています。この増加の背景には、肉類や脂肪の多い食事が増えた「食の欧米化」に加え、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒といった生活習慣の変化が大きく影響していると考えられています。また、近親者に大腸がんの既往がある場合の遺伝的要因もリスクを高めます。
大腸がんは、早期に発見できれば内視鏡治療などで完治できる可能性が高い病気です。しかし、早期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的な検診が非常に重要となります。特に40歳以上の方には、便を採取して提出する便潜血検査が推奨されており、簡便で体への負担が少ないのが特徴です。しかし、2022年時点での大腸がん検診受診率は男性49%、女性42%と半数以下に留まり、さらに便潜血検査が陽性でも精密検査を受けない人が多いという課題があります。
大腸がんの治療法は近年目覚ましく進歩しています。早期がんに対しては、お腹を切らない内視鏡治療が可能です。進行したがんに対しても、腹腔鏡手術やロボット支援手術といった低侵襲な外科治療が主流となり、患者さんの身体的負担を軽減しています。また、薬物療法では化学療法に加え、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤なども活用され、個別化された治療が進んでいます。予防のためには、食物繊維を多く摂り、赤肉や加工肉の摂取を控える食生活、適度な運動、節酒、禁煙、適正体重の維持が有効とされています。
大腸がんは日本で増加傾向にありますが、生活習慣の改善と定期的な検診によって、そのリスクを減らし、早期発見・早期治療につなげることが可能です。特に40歳を過ぎたら年に一度の便潜血検査を受け、もし「要精密検査」の判定が出た場合は、迷わず医療機関を受診することが大切です。最新の医療技術も日々進化しており、諦めずに専門医と相談し、ご自身に最適な治療法を見つけることが、健康な未来を拓く鍵となるでしょう。