イネカメムシの被害拡大と温暖化の影響
現在、コメを好む「イネカメムシ」が全国的に急増しており、深刻な被害が続出しています。国はすでに37都府県で生息を確認しており、栃木県では収穫量が例年の3分の1に激減した事例も報告されています。この急増の背景には、地球温暖化による暖冬の影響が指摘されており、越冬できる個体数が増えた可能性があるほか、天敵の減少や、冬の直前まで餌となるイネが豊富な品種の栽培といった要因も重なっているようです。生息域がさらに北上する恐れもあり、自治体を中心に警戒が呼びかけられています。
静岡での果樹カメムシ大量発生と「ヒノキの実」
また、静岡県では果樹カメムシ類が異常発生しており、予察灯での捕獲数が平年の約20倍に達するなど、観測史上最多の状況となっています。この大量発生の要因については、単に猛暑による成長の加速だけでなく、複数の条件が重なった結果であると考えられています。具体的には、春の越冬量が少なかった一方で、餌となるヒノキの球果(実)が大量に発生したことが、夏以降の新成虫の急増につながったと分析されています。気温や餌の量、越冬状況といった複雑な要因が絡み合い、異例の事態を招いています。
まとめ
カメムシによる被害は、農業分野において深刻な影響を及ぼしています。イネカメムシの生息域拡大や、静岡で見られるような果樹への甚大な被害は、温暖化や生態系の変化が深く関わっているようです。今後も気象条件や自然環境の変化に伴い、発生状況が変動する可能性があるため、引き続き注意が必要です。
ネットの反応