予算カット発言と謝罪の経緯
簗和生農林水産大臣が、衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題が波紋を広げています。簗氏はこれに対し、発言内容が自身のものだったことを認め、予算カットに関する発言を撤回して謝罪しました。また、予算成立前の2月に国土交通省へ照会を行ったことは認めたものの、具体的な「働きかけ」については否定しています。この発言は、政治的な意図に基づいた予算操作が行われたのではないかという疑念を招く形となりました。

簗和生農林水産大臣が、衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題が波紋を広げています。簗氏はこれに対し、発言内容が自身のものだったことを認め、予算カットに関する発言を撤回して謝罪しました。また、予算成立前の2月に国土交通省へ照会を行ったことは認めたものの、具体的な「働きかけ」については否定しています。この発言は、政治的な意図に基づいた予算操作が行われたのではないかという疑念を招く形となりました。
この問題の影響は、対象となった自治体に深刻な影を落としています。栃木県那須烏山市では、簗氏の発言を受けて全国から「励ましの言葉」だけでなく、「お叱り」や「質問」の電話が殺到し、日常業務に支障を来していると報告されました。川俣純子市長は声明を発表し、職員が本来の市民サービスの提供に専念できるよう、事態を静かに見守ってほしいと呼びかけています。政治的な発言の余波が、自治体の行政運営を直接的に圧迫するという異例の事態へと発展しています。
国土交通省は6日に調査結果を公表し、簗氏からの予算削減に関する働きかけや圧力はなかったとの見解を示しました。しかし、会見では「はっきりと覚えていない」といった説明に留まり、明確な根拠を示すことはできませんでした。実際、対象となった自治体の交付金は減額されており、一方で簗氏を支持した首長がいる自治体では増額された事実も判明しています。これを受け、那須烏山市長などは「疑念はむしろ深まった」として、改めて明確な説明責任を果たすよう求めています。
簗農相による「予算カット」発言は、単なる失言に留まらず、予算配分の公平性を揺るがす問題へと発展しています。国交省が働きかけを否定したものの、具体的な根拠が示されない中で、自治体側の不信感は拭えていません。行政運営に支障が出るほどの混乱が起きている中、今後の政府および関係機関による説明が注視されています。