苦手相手を退けた大の里の「巧みな相撲」
大相撲秋場所12日目、大の里が関脇熱海富士を下手出し投げで下し、11勝目を挙げました。これまで苦手としていた相手に対し、立ち合いでやや当たり負けしながらも、得意の右を差し、落ち着いて技を繰り出したことが勝因です。九重審判部副部長(元大関千代大海)は、大の里の相撲について「あえて受け流す感じ」「相手に合わせた相撲を取った」と、力任せではない技術的な面を高く評価しました。力だけの勝負ではなく、相手の力を利用する「さばき方」を見せた大の里の相撲は、非常に完成度の高いものでした。
完全復活への期待と優勝へのカウントダウン
左肩のケガ明けであった今場所、大の里は序盤に苦戦し、金星を配給する場面も見られました。しかし、5日目から8連勝と驚異的な立て直しを見せ、大関安青錦ら上位陣との2差をキープしています。大学の先輩である振分親方は「横綱はすごい馬力を持っている」「あの大きい体で前に出る人は他にいない」と、その圧倒的な強さを改めて強調しました。早ければ13日目にも1年ぶりの優勝が決まる見通しとなっており、まさに「完全復活」へと突き進む勢いを感じさせています。
まとめ
苦手意識のあった熱海富士を技術で制した大の里は、まさに「完全復活」を予感させる相撲内容を見せています。力強さだけでなく、相手の動きに合わせて「さばく」余裕すら感じさせる立ち回りは、強者としての風格を漂わせています。早ければ明日にも優勝が決まるという極めて重要な局面において、果たして彼はどのように賜杯を手にし、その地位を確固たるものにするのか、秋場所の行方に全国の相撲ファンから熱い視線が注がれています。
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