ベネチアで喝采を浴びた塚本晋也監督の最新作
塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』が、イタリアで開催中のベネチア国際映画祭コンペティション部門で喝采を浴びています。本作は、ベトナム戦争に従軍し、帰還後もPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩みながら、生涯をかけて戦場の真実を伝え続けた元米海兵隊員アレン・ネルソンさんの実話に基づいています。塚本監督は本作で監督だけでなく、脚本・撮影・編集も手がけ、戦争の恐怖を観客が“自分ごと”として感じられるような、生々しく強い映像表現を追求しています。
アレン・ネルソンさんの歩みと日本との深い縁
主人公のアレン・ネルソンさんは、18歳で海兵隊に入隊し、ベトナム戦争の最前線で多くの命を奪う経験をしました。退役後も音や悪夢に怯える日々を送るなか、彼は「伝える使命」を感じて証言活動を始めます。ネルソンさんと日本の縁は、1996年に沖縄の平和運動を通じて結ばれました。沖縄での授業を通じて、現地の生徒たちへ自身の体験を語り、命の尊さを伝えてきました。本作は、彼が抱えた葛藤や、日本で見せた人間味あふれる足跡を辿る物語となっています。
まとめ
ベネチア国際映画祭でも高く評価された本作は、9月11日より東京・新宿のkino cinémaをはじめ、全国でロードショーを迎えます。戦争の加害者としての視点や、戦場でのトラウマを「娯楽的ではない暴力」として描こうとする塚本監督のメッセージは、観客に深い問いを投げかけるでしょう。映画だからこそ届けられる、戦争の真実とその生々しい衝撃を、ぜひ劇場のスクリーンで体感してください。
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