ベルーガの誕生と人工哺育の試み
名古屋港水族館で、8月4日にベルーガ(シロイルカ)の赤ちゃんが誕生しました。母「ナナ」と父「ニコ」の間に生まれたこの赤ちゃんは、国内初となる「水族館2世」として大きな注目を集めていました。しかし、誕生直後から授乳がうまく受けられない状況となり、職員による24時間体制の人工哺育へと切り替えられました。母親から採取したミルクや人工ミルクを2時間おきに与えるなど、懸命なケアが続けられましたが、8月18日頃からは発熱が続くなど、予断を許さない状況が続いていました。

名古屋港水族館で、8月4日にベルーガ(シロイルカ)の赤ちゃんが誕生しました。母「ナナ」と父「ニコ」の間に生まれたこの赤ちゃんは、国内初となる「水族館2世」として大きな注目を集めていました。しかし、誕生直後から授乳がうまく受けられない状況となり、職員による24時間体制の人工哺育へと切り替えられました。母親から採取したミルクや人工ミルクを2時間おきに与えるなど、懸命なケアが続けられましたが、8月18日頃からは発熱が続くなど、予断を許さない状況が続いていました。
その後、検査によって腹水の貯留などが確認され、投薬治療や血漿輸液などのあらゆる処置が講じられました。しかし、9月6日未明から呼吸が浅くなり、自力での遊泳が困難になるほど衰弱が進みました。水族館側は、これ以上の治療による回復は見込めず、苦痛の増大が個体にとって耐えがたい状態であると判断。アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、ガイドラインに基づき、苦痛を感じることがないよう最大限配慮した方法で安楽死処置を行うことを決定しました。
今回の出来事を今後の飼育に活かすため、水族館は岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科にて解剖を行い、詳細な死因の調査を進める予定です。この赤ちゃんとの1ヶ月間にわたる貴重な経験を、将来の新生仔の飼育技術の向上に役立てたいとしています。命を繋ごうとする懸命な取り組みと、苦痛を取り除くための苦渋の決断は、水族館における動物福祉のあり方を考える上でも、非常に重要な意味を持つものとなります。