配信者、将門塚で石碑によじ登り動画配信、批判受け謝罪
東京都千代田区大手町に位置する平将門の首塚「将門塚」において、動画配信者の男性が石碑によじ登り、奇声を発するなどの不敬な行為を行い、その様子をライブ配信していたことが明らかになりました。この行為はSNSで瞬く間に拡散し、多くの批判が寄せられました。男性は自身のSNSで「閲覧数を増やしたかった」「承認欲求を満たすため」と弁明し、配慮を欠いた行為であったと深く反省している旨を投稿し謝罪しました。しかし、将門塚は都の旧跡に指定されており、古くから「怨霊伝説」や「祟りの噂」が語り継がれてきた神聖な場所であるため、その行為は多くの人々に不快感と怒りを与えています。国税庁のホームページにも「たたりの噂」として言及があるほど、敬意を払うべき場所として認識されています。
所属団体も声明、厳正な対応を示す
この迷惑行為を受け、当該配信者が所属する配信者団体「キッカーズ2軍」は、公式サイトで声明を発表しました。団体は、配信者に対し脱退処分を下したことを公表。当初、捜査状況について「在宅起訴」と誤って記載していましたが、後に「在宅捜査」の段階であったと訂正し、謝罪しました。また、配信プラットフォーム「Kick」の利用規約違反により、当該配信者のアカウントは999年間の利用停止処分となったことも確認されています。将門塚の管理者である保存会も、この事態を遺憾とし、警察に相談していることを明らかにしています。こうした一連の対応は、迷惑行為に対する厳正な姿勢を示しています。
ネット上では「祟り」を懸念する声も
今回の件は、SNSを中心に大きな波紋を広げています。多くのユーザーが、歴史的・文化的に重要な場所での不敬な行為に対して強い憤りを示しています。中には、「罰当たりすぎる」「知性も教養もない」といった厳しい意見が相次ぎました。さらに、将門塚にまつわる「祟り」の伝説から、「呪われるのではないか」「将門の祟りではないか」といった声も上がっています。特に、騒動の数日後に発生した地震との関連を指摘する声もあり、事件が人々の間で「祟り」として捉えられている側面も伺えます。一方で、配信者自身は「配信はやめるつもりはない」と述べており、今後の活動スタイルへの疑問も呈されています。
まとめ
平将門の首塚での迷惑動画配信事件は、歴史的建造物や文化財に対する敬意の欠如が引き起こした社会的な問題として注目されています。配信者の謝罪だけでは収まらず、所属団体の処分や警察の捜査、さらには「祟り」といった伝承までが絡み合い、事態は複雑化しています。この事件は、インターネット上での過激な表現や「バズ」を求める行為が、時に歴史や文化、そして人々の信仰心を深く傷つける可能性があることを改めて浮き彫りにしました。今後、同様の事案を防ぐためには、配信者自身の自覚だけでなく、プラットフォーム側の規制強化や、文化財保護に対する社会全体の意識向上が不可欠と言えるでしょう。
