災害時の偽情報、最新技術が悪用されるリスク

2026年7月28日に発生した熊本地震では、甚大な被害が発生しました。こうした大規模災害時には、被災地の状況を伝える情報がSNSなどを通じて瞬時に共有される一方で、偽情報やデマも急速に拡散する傾向があります。近年、生成AIの技術が目覚ましい発展を遂げ、本物と見分けがつきにくい偽の画像や動画を短時間で作成することが可能になりました。これにより、過去の災害時とは異なる新たなリスクが生じており、国立情報学研究所の越前功教授も、イオンモール爆発映像など複数の偽動画の存在を指摘しています。政府も偽情報の流布に注意を呼びかけており、災害対応への不信感を煽ったり、金銭を騙し取ろうとしたりする詐欺行為につながるケースも報告されています[5, 6, 14]。

偽情報を見抜くためのポイントと専門家の見解

災害時にSNSなどで見かける情報については、「疑ってかかる」姿勢が重要だと専門家は指摘しています[2]。情報の真偽を確かめるためには、まず情報の発信元が信頼できるか、情報がいつ発信されたものかを確認することが基本となります[3]。また、気象庁、自治体、消防、警察、公共放送といった公的機関や、信頼できる報道機関の発表を優先して確認することが推奨されます[5]。「知人から届いた」「拡散希望」といった緊急性の高い投稿でも、内容の真偽が確認されているとは限らないため、安易な拡散は避けるべきです[8]。さらに、生成AIによって作成された画像や動画は、肉眼では判別が難しい場合もありますが、不自然な点がないか、複数の情報源で裏付けを取るなどのファクトチェックが不可欠です[11, 16]。

まとめ

熊本地震において、SNS上での偽情報や生成AIによる偽動画の拡散は、災害対応に混乱を招く深刻な問題となっています。このような状況下では、私たち一人ひとりが情報リテラシーを高め、受け取った情報を鵜呑みにせず、発信元や内容の真偽を慎重に確認する姿勢が不可欠です。公的機関からの情報を優先し、安易な拡散を避けることで、偽情報の拡散防止に協力することが求められています。災害時こそ、冷静に情報を取捨選択し、正確な情報に基づいて行動することが、被害の軽減と迅速な復旧につながります。